バラエティ番組やテレビドラマを見ている時に、「ちょうど良いところだったのに。」と思うような場面で、盛り上がってきた場面でCMに入ってしまったり、続きは来週となってしまうことがよくあります。
実は、これはテレビ局側がわざとやっているものなんです。
こうなると、CM明けや来週が待ちきれないほど気になってしまいます。
録画を見ていたら、気になって気になって、ついCM明けまで飛ばしてしまうことでしょう。
このように、途中で中断されてしまったことに対しては、印象に残りやすく、記憶にも残りやすいため、早く再開したくなってしまいます。
この心理現象を“ツァイガルニク効果”といいます。
ロシアの心理学者ツァイガルニクは、被験者に簡単な課題を行わせて、途中で止めさせました。
そして、一旦 別の課題をやってもらい、それが終わり次第、自由に過ごしても良いということにしました。
すると、ほとんどの人が初めにやっていた途中の課題を再びやり始めたそうです。
“ツァイガルニク効果”は、前述したテレビの例だけでなく、様々な場面で用いられています。
人と人との会話でも、ちょうど話が盛り上がったところで時間の都合とかで帰られてしまうと、その人とまたその続きの話をしたいと思うので、すぐに会いたくなってしまいます。
つまり、その人のことが気になって仕方のない状態となるのです。
この効果は、もちろんビジネスにも活かせますし、応用することで恋愛にも活かせます。
気になっている人と奇跡的に会話できている時に、わざと話が盛り上がったところで帰ってしまえば、そのときは、せっかく話せているのに切り上げて帰ってしまうのはもったいないと感じるかもしれませんが、その一方で、相手は好意的に思ってくれる可能性が高まるのです。
ただし、話を切り上げて帰るときには注意が必要です。
相手に帰る理由を明確に伝えなければ、不審がられて好意的に思われるどころか、その反対になってしまうのです。
1番良い理由としては、「時間がない」ということですかね。
用があって急いでいるとか、次の電車が来てしまうとか、そういった理由を時計を見てから言うとか、いろいろありますが、相手に何かしら伝える必要があります。
あとは、実際にチャレンジしてみて、どんどん経験値を貯めていき、自分なりの方法でやれると、なお良いと思います。
ぜひ、この効果を有効活用してみてくださいね。
<まとめ>
- 途中で中断されてしまったことは、印象や記憶に残りやすいため、もう一度行いたいと思うようになる
- これを“ツァイガルニク効果”という
- テレビなどでこの効果を「使われる」のではなく、ビジネスや恋愛などで「使える」ようになること
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