「人は、海外に行くと性格が変わる」ということをよく耳にすると思います。
しかし、実際には そういった人に出会ったことがないという人がほとんどで、確証が得られずにいることだと思います。
本当に、海外に行けば 人の性格は変わるのでしょうか?
今回は、このことをテーマとして、話したいと思います。
・人は、常に「役割」を演じて生きている
私たちは、普段から様々な役割を演じて生きています。
例えば、会社に行けば、「社員」としての顔、「部下」や「上司」としての顔になり、学校に行けば、「生徒」や「教師」としての顔、「先輩」や「後輩」としての顔になります。
家に帰ってからも、「親」や「子ども」としての顔、「夫」や「妻」としての顔、「兄」や「妹」などの顔になります。
そして、その顔に合った行動をしたり、性格になったりするのです。
そのため、子どもが家では大人しく、よく甘えてくるにもかかわらず、学校では活発にリーダー的存在であるといったことも起こりうるのです。
このように振る舞うことは、まるで、異なる人格を持つ“仮面”を使い分けているかのようですね。
心理学では、この仮面のことを「ペルソナ」と呼んでいます。
・海外に行くと、人の性格が変わる可能性は、大いにある!
さて、海外に行くと、人の性格は変わるのかどうかということですが、結論から言うと、変わる可能性はあります。
これには、「ペルソナ」が大きく関わってきます。
「ペルソナ」は仮面のようなもので、付け替えれば性格が変わるということは前述した通りです。
ただし、これは周囲の環境によって勝手に変わるものであって、自ら付け替えることは なかなかできません。
しかし、これを逆手に取れば、環境を変えれば良いということにもなります。
もし、海外に行くとなれば環境は大きく変化します。
つまり、普段使っているペルソナは必要なくなるのです。
なので、その解放感から、普段とは違った行動をするようになり、性格は変わるのです。
ということで、日本人は外国人よりも比較的 静かですが、それは日本にいるからであって、海外に行って、日本特有のペルソナが外れれば、行動が大胆となり、性格も変わったように見えるのです。
これを続ければ(海外に居続ければ)、その土地 特有のペルソナを作れるので、性格が大きく変わる可能性があるのです。
ただし、これには注意があります。
それは、海外に行ったところで、現地の文化に触れたり、人々と会話をしなければ、性格は全く変わらないということです。
ずっとホテルに籠ったり、人の少ない場所ばかり選んでいれば、性格は変わるわけがないのです。
たまに、海外に行けば、簡単に性格が変わるものだと誤解している人がいて、その人が帰ってきてから「海外に行っても、何も変わらなかった。」と言っているのを聞いたことがあるのですが、期間が短いということもありますが、積極的にコミュニケーションを取ろうとしていないため、変われなかったのではないでしょうか。
これは、「語学留学」とかでも一緒だと思います。
海外に行って何もしなければ、話せるようには絶対になりません。
現地の人と、たとえ その言語がまだまだだとしても、下手なりにコミュニケーションを取らなければならないのです。
どんな国でも、どんな土地でも、優しくて面白い人ばかりだと僕は思っています。
なので、少し勇気を出して話しかけてみれば、何か面白いことが起きたり、それによって自分を良い方向へと変えることができるかもしれません。
出会いやその時間は一期一会ですから、こういった機会を無駄にせず、大切にしてくださいね!
<まとめ>
- 人は、常に役割を演じながら生きている
- まるで、仮面(ペルソナ)をかぶっているかのようである
- 周りの環境を変えれば、人は変わることができる
- いかに、積極的に行動できるかが大切である
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