映画館に行くと、ポップコーンやジュースを頼むと思うのですが、それには必ずS、M、Lといったサイズがあります。
また、焼肉屋に行くと、Aコース、Bコース、Cコースのように分けられ、それぞれ値段も中身も違います。
このとき、私たちはどれにするか迷ってしまうのですが、最終的にはある答えにたどり着くことが多いのです。
それは、ほとんどの人が真ん中のサイズやコースを選んでしまうということです。
この習性のことを「松竹梅の法則」と呼びます。
今回は、この「松竹梅の法則」について、詳しく説明していきたいと思います。
・なぜ真ん中のサイズやコースを選んでしまうのか?
さて、なぜ私たちは真ん中のサイズやコースを選んでしまうのでしょうか。
それは、簡単に言ってしまえば、“丁度いいから”です。
例えば、焼肉屋でこんな食べ放題コースがあったらどうでしょう。
- Aコース:2500円、50品
- Bコース:3000円、80品
- Cコース:4000円、100品+α
もしかしたら、Aコースを選ぶ人もいるかもしれません。
しかし、1つ上のコースは、これにたった500円プラスするだけで30種類も増えて、とてもお得に感じます。
なので、この時点でAコースよりもBコースを選ぶ人の方が多くなる傾向にあるのです。
さらに、Cコースを考える人もいるでしょうが、少し品数が増え、+αである「その店自慢の肉」とか「熟成肉」が増えるだけなので、妥協して選ばなくなる傾向にあります。
多くの人が「Bコースでも、十分に楽しめるでしょ。」と考えるのです。
そのため、結果的には真ん中のBコースを選ぶ人が多くなるのです。
この心理をうまく利用すれば、提供する側は売り上げを上げることができます。
単純に考えれば、Bコースを頼む人が多いわけですから、価格を上げてしまえば、売り上げも上がることになります。
しかし、客商売ですので、そんな単純にはいかないでしょう。
なので、ここはあえて逆の、Bコースをできるだけ安くして、あまり頼まれないAコースとCコースの価格を少し上げてしまうのです。
そうすると、Bコースが1回頼まれるだけでは利益が少ないものの、たくさん頼まれるので、結果的にそれなりの利益が出ますし、あまり頼まれないAコースとCコースからも安定した利益が出るようになるのです。
ただし、これらは客層などによって違ってくるので、すべての飲食店に言えたことではありません。
しかし、価格設定に困っているようなら、参考になるかと思います。
ぜひ、この法則を利用して、売り上げを上げていってください!
また、あなたが客の立場となったときは、こういう法則によって、真ん中を選ばせやすくなっているということを肝に銘じて、本当に自分に合っているものを購入するようにしてくださいね。
<まとめ>
- 人は3つのサイズやコースがあると、真ん中を選びやすくなる
- これを「松竹梅の法則」という
- この法則をうまく使い、使われないようにすること
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